血なんてつながってなくても、こんなに「家族」だ。大阪万博に沸く日本。座敷童が出るという言い伝えの残る、歴史ある醬油蔵で育った少女・銀花は、家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら大人になる…。
大阪府生まれ。「月桃夜」で日本ファンタジーノベル大賞、「冬雷」で未来屋小説大賞を受賞。ほかの著書に「銀花の蔵」など。