荒事の開祖にして、最後は舞台上で刺殺されたカリスマ。信仰に近い人気を得て、今なお愛される名演目と斬新な演出を生み出した不世出の天才。謎多き初代市川團十郎の生涯を、元禄の狂乱と江戸歌舞伎の胎動とともに描き切る。